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〜・〜柳田 順展〜・〜


2004年12月3・4・5・10・11・12日
オープニングパーティー2日(木)

音楽:チェロ


 『雲の行方、野辺を吹き抜ける風、樹木の葉のそよぎと光の煌めき、子どもの頃から空と風の風景が好きでした。』と、おっしゃる柳田さんの今回のテーマは、「寒〜い空気」を描くことでした。赤城山嶺の斜面を吹き渡る寒風、踏みしめたらパキパキと音のしそうな凍った雪の土手、冬枯れの浅間山嶺、重い冬空、千切れ飛ぶ雲、12月の展示らしい作品でした。(ブルブルッ)しかしながら、柳田さんご本人は、とてもソフトな方で厳しい風景を描きながらも、その中に潜む無数の生命の営みに思いを馳せています。『風の旋律に耳を澄ませ、宇宙と連なる生命の鼓動を深く心に刻み込んでゆきたいと願っています。』と言う、一文に伺うことが出来ます。

♪<柳田順展>オープニングコンサート
富士見市の守屋新さんのチェロを聴いていただきました。チェロ奏者として東京都交響楽団において活躍されていらっしゃいましたが、2000年からは後輩の指導と共に都響事務局、演奏事業部長就任し現在に至っています。プログラムはバッハの無伴奏チェロ組曲から、柳田さんの孤高の風景と響きあっていました。今回は『おじさんパワー』を見せた会期でしたね。